2013-04-15

傾く椅子

先週末は金土と飲みの連チャン。
飲み自体は楽しい酒だったが、その話のネタは2件とも「退職報告」。

1人は、僕が在籍していた会社の同僚で短い期間だったが、大変お世話になった。
もう1人は、中学時代からの親友である。

両人とも優秀で真面目な人柄で、愛される人物であるが、結果的には「自己都合退職」ということらしい。

接点も面識のない両人の話を一言でまとめると、「理不尽」という言葉に集約される。要は会社(上司)の馬鹿さ加減に、愛想が尽きたということになる。
働き盛りの男が、会社で失敗したわけでも、病気や家庭の都合でもなく、自ら「辞表」を提出したということは、余程の覚悟だと思う。
きっと他人にはわからない積もりに積もったものがあるのだろう。

僕は昨年リストラにあって、今はフリーの生活で不安定でハラハラの毎日を過ごしているわけだが、それでも退職してから良くなったこともある。
それは、『自分の言葉でコミュニケーションできる』と言うことである。

組織にいると、会社のため、営業のためと「人から借りてきた言葉」で会話しなくてはいけない場面が多い。自分では納得のいかない言葉でも口に出さなくてはならないのは心身に堪える。そういうことを繰り返すうちに「自分」を失ってしまいそうにもなる。

彼らが同じかどうかは知るところではないが、いずれにしても経験豊かな人材が自ら離れていく会社というのは、既成概念を超えた大胆な改革が必要なのだろうと思う。

©BAKAORU
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