Adobeという巨人

2013年が終わって、今年からAdobe CCの年間プランが更新された。
この1年、キャンペーン価格の月額3,00円でAdobe CCを利用してきたわけだけど、キャンペーン期間終了に伴い、今年からは通常価格の月額5,000円に変わった。
Adobe CCは最新のアプリが全部入りで「お得感」を装っているが、
僕の場合、使うのはPhotoshopとIllustratorが中心で、たまにDreamWeaver、ときどきInDesignな程度。
実際に2Dのデザイナーにとっては、他の製品はまったくといって使い道がない。Museも馴れておきたいと思うけど実験する機会が無いまま1年が過ぎてしまった。
こんな状態なのに、月額5,000円の徴収は高すぎる。年間に直すと6万だよ。
フォトショとLightroomの特別提供が月額1,000円というキャンペーンも行っているようだが、イラレがないので今年も仕方なく『全部入り』でやっていくしかない。
こんな風にフォトショとイラレだけって方は、想像だけど『Adobeの個人ユーザー』の8割は占めているだろう。
ユーザーからの多くの声も上がっているはずなのだが、アドビは沈黙し続けている。
しかしながら、アドビの不遇も分からなくはない。
僕と違って、善良ではない企業やクリエーターが海賊版を半ば常識的に使い回し、それが日常化してしまった過去があるからだ。
彼らがこの海賊行為によって被った損害は甚大なもののはずだ。
Adobe CCの定着で、かつての損失を埋め、利益を確実なものにしようとしているのはよく分かる。
・・とはいえ、そういう損失分を善良なクリエーターたちへ負担を強いるというのは、どうかと思う。
四半世紀以上、Macのクリエイティブの世界のツールとして業界をリードするAdobe。
僕ら小さなクリエーターたちは、この巨人に相も変わらず支配されている。
そろそろこの巨人を駆逐するような勇敢な若者が立ち上がってくれるのではないかと期待はしつつ、今年も年貢を納めていかなくてはならない。
