2022年5月28日

EBISU

大黒様や弁財天などの他の七福神はインドからお越しになった神様ですが、恵比寿様だけ日本由来の神様です。

古くから福の神、漁業の神として崇められ、日本の発展において、この神様の存在が、働く人たちの心意気に大きく関わってきたと思います。

しかし、最近の日本経済をみると、どうもこの恵比寿様の力が及ばないほどに悪化しているようにしか思えません。バブルがはじけた80年代後半以降も、相変わらず政財界の人たちは栄華に酔いしれ、国民の知らないところで数々の借金を重ね、自分の懐を暖めることに終始してきました。

歴史に残るアベノミクス、黒田マジックという奇策も、財政再建どころか結果的に日本の財政を大幅に悪化させ、日本の借金は膨れ上がるばかり。

コロナの流行が安定期を迎えて、これから経済活動が再開されていくでしょうが、実質実行為替レートが50年前の日本と同じになった今、国民の賃金の急激な上昇も期待できないので、日本の経済は今後10年以上低迷し国力を益々失っていくでしょう。

資源のない日本で、唯一の武器であった技術力も、いまや中国や台湾、あるいは東南アジアに追いつかれています。人気取りのお金配りではなく、危機感を持って自国の産業を強化発展させていかないと、100年後の日本は、ロシアと中国とアメリカとインドに分割支配されているでしょう。

恵比寿様も沈みゆく船にいつまでも居座っているほど馬鹿ではありません。
23世紀には、恵比寿様がよその国の神様になっていないことを願いたいものです。

©BAKAORU


2022-05-28 | Posted in ILLUSTRATIONNo Comments » 

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