2021年9月12日

Qrio Lock (キュリオロック)付属の粘着テープをやめてネオジム磁石で固定してみた。

我が家では、比較的早い段階でAmazon Echoを使ってて、今では各部屋にはもちろんのこと、僕の部屋には新旧合わせて4台ものEchoが配置されております。

バカか?と思われるでしょうが、4台のEchoはそれぞれ2台づつステレオペアリングされ、フロントメインとリアサブのスピーカーとしてセッティングしているだけです。オーディオマニアの方に比べたらゴミのような環境ですが、狭い部屋で音楽を楽しむ程度ならこれで十分なわけです。

画像引用:QrioLock公式ホームページ ©Qrio Lock

話がそれましたが、そんなわけで我が家のスマートホーム化はAlexaを中心に照明やテレビ、エアコンの入切してたのですが、1年半前にSONYのMANOMAのお試しキャンペーンで、Qrio Lock (キュリオロック)というスマートロックを手に入れました。

家の鍵を持ち歩かなくていい生活。

Qrio Lock は、スマホと連携して既存の玄関の鍵を操作できる代物なのですが、Alexaを使うことで音声で鍵を閉めることもできる優れものです。Qrio専用のHUBやMANOMAを使えば、ネットを通じて遠隔操作することもできるので、鍵を閉め忘れても電車の中から自宅の鍵をかけることができます。

僕はQrio Lock を使い始めてから、家の鍵を持ち歩く必要がなくなったし、出かける前に「あれ、家の鍵どこだっけ?」と探すことも無くなりました。

しかも、Qrio Lockはスマホを通じて僕の位置情報を受け取り、自宅の玄関前に立つと勝手に解錠してくれるので、雨の日や手荷物の多い時など、顎で傘を支えながら鍵を回すことがなくなり、本当に便利だと感じています。

MANOMAの方は、結構なお値段するくせに、性能は6000円のAmazonEcho Dot以下のクソ端末なので、1年使った頃にさっさと解約して、キャッシュバックしてもらいましたが、Qrio Lockは解約後も返却する必要がなかったので、そのまま玄関に設置したまま、今も有意義に使わせてもらっています。

Qrio Lock本体は付属の両面テープでドアに貼り付けるだけ。

そんな、Qrio Lockですが、最初の取り付けは玄関ドアの内側のサムターンの位置に合わせて、付属の「3M製の強力両面テープ」で貼り付けて固定するようになっています。

この両面テープは、非常に強力で一度固定すれば簡単には外れることはないのですが、さすがに半年ぐらい経つと粘着が弱まってきます。Qrio Lock 本体もそれなりに重く、またドアノブの上にあるため、出入りの際にぶつかったり、カバンが引っかかったりして荷重がかかることで、どうしても接着面に負担がかかり、段々と浮いてきてしまいます。

Qrio ロック付属の両面テープ(引用Qrio)

付属の両面テープは、強力だが時間が経つとやっぱり弱くなってくるのよね。

そもそも、サムターンを「ガチャ」って回すこともそれなりのトルクがかかりますので、Qrio Lock は解錠の度に接着面に力をかけています。

このままの状態で使用を続けると、最悪のケースとしては、解錠動作に入った際の力で、Qrio Lock が玄関ドアから脱落し、鍵が開かないまま締め出されることにもなり兼ねません。

使い始めて半年ぐらい経った頃でしょうか、僕は浮いてきた段階で気付き、予備の両面テープを使い、今度はドア側の貼り付け箇所もしっかり油分をとり、ガッチリと固定し直しました。

今度は大丈夫だろうと思っておりましたが、それから、1年ぐらい経った先日、ふと見るとまた本体上の方の粘着部分が浮き上がりぎゅっと押しつけてみましたが、翌日にはやっぱり浮いてきてしまいました。

荷重がかかるのですから、やはり両面テープでの固定には、経年劣化もあり弱くなって当然です。
かといって、金属のドアに穴を開けてボルトで固定するわけにもいかないですし、何か根本的な発想の転換が必要だと感じました。

そうだ!磁石でくっ付ければいいんじゃん?

そこで、僕が取った行動は「ネオジム強力磁石」でQrio Lock を固定するという方法。
要はしっかりと粘着テープで固定されていると、その部分に荷重がかかり「剥離」に繋がるので、間に磁石を挟んで剥離しようとする力を磁力で吸収してやればいいと思ったわけです。
仮にカバンがぶつかっても、磁石のところで本体ごと外れるので、粘着箇所には余計な荷重がかからないはず。

問題は、本当に磁石の力でQrio Lock 本体が支えられるかということ。
サムターンを回すたびに、Qrio Lock が力に耐えきれず脱落してしまっては意味がない。

こればっかりは、テストしてみないとわからないので、とりあえずAmazonで手頃な「ネオジム磁石」を購入してQrio Lock 本体に両面テープで貼り付け、念の為養生テープで磁石を覆うように上から押さえてみた。

Qrio Lockにネオジウム磁石を取り付けた
2本のネオジウム磁石をQrioLockに両面テープで貼り付け、その上から養生テープでさらに固定した。
玄関ドア側にもネオジウム磁石
ドア側の磁石も同じ幅で両面テープで固定

ドア側も鉄ではないので、そのままでは磁石がくっつかないので、同じ磁石をちょうどいい位置に両面テープで固定。この時、磁極を間違えると反発してしまうのでちゃんと本体が引っ張られるか確認してから貼り付けた。

完璧じゃん。。もはや、両面テープだけで取り付けるよりいい。

さぁ、いよいよドアとQrio Lock をドッキング。
ピッタっと、まるで初めからこうだったんじゃないかと思うくらい違和感なく固定された。

テストでiPhoneから操作を行なってもみたが、本体がずれるようなこともなく、完璧な仕上がり。
試しに手で押し曲げて本体を浮かせても、Qrio Lock本体側の磁石とドア側の磁石がお互いに引き合うことで、同じ位置に復元される。これなら、簡単にドアから本体を外せるので、バッテリー交換時に玄関前でゴソゴソと電池交換しないでも済む。

Qrio Lockを磁石で固定
捻るように本体を曲げると簡単に外せる
Qrio Lockを磁石で固定
磁石の厚みの分、本体とドアの間に隙間ができるが、それはそれで結露などの水分が貯まらなくていいと思う。

なんで、初めからこうしなかったんだろうかと思うくらいにいい。
Qrioは今第2世代だが、第3世代が出るときには、是非ネオジム磁石でドアと固定できるようにしてもらいたい。

磁気センサーを使うオートロックもちゃんと動作したよ。

ここで懸念されるのが、「オートロック」の際に使われる磁気センサーへの影響だ。

Qrio Lockには、小さな磁石が同梱されており、これを本体と同じぐらいの高さのドア枠に貼ることでドアの開閉状態を把握し、ドアが開いてから、閉まると自動で施錠してくれる。

普段、何かの拍子に締め出されても困るので、このオートロック機能はオフにしているのだが、このブログを読んだ方の中には、オートロックを使いたい人もいると思うので、あえてテストしてみた。

ネオジム磁石は、かなり強力なので発生する磁界の影響は少なからずあるだろうと予想はしていたものの、拍子抜けするくらいに、ちゃんと動作できました。

オートロックもちゃんと動作しました

磁石で取り付けるのは、保証の対象外です。

参考までに、僕と同じように磁石で取り付けられないのかと考えた先人がいて、Qrioに直接問い合わせした際のQAが残されていたが、いつのまにか削除され、現在は「専用両面テープ以外で取付けできますか?」という広義の意味での回答に切り替わっています。当然のことながら、メーカーとしては「お取り付け専用の両面テープ」以外は保証の対象外(※2023年12月現在Qrio Lockサポートページにしっかり記入されてます

ということでした。

もし、同じように磁石を使って設置しようと考えている方は、自己責任でテストを繰り返してチャレンジしてみてください。

僕は、磁石を両面テープを使って本体に貼りましたが、両面テープの接着面が小さいので、念の為、その上から養生テープも貼っています。偶然とはいえ、平滑なネオジム磁石同士の吸着だと、本体の重みで横滑りしてしまうかもしれませんが、養生テープを上から貼ることで摩擦が大きくなり、磁石の横滑りを抑えられました。

そして翌朝。事件は起きた。

さて、翌朝。
妻が犬の散歩に出かけるために、玄関のサムターンを回したときに叫び声と共に、Qrio Lock が外れて玄関に放り出された音がした。

どうも、今までサムターンを摘んで回さずに、端っこの方を指で押し切って回していたらしい。
無理な横方向への力を今まで本体にかけていた事になる。
磁石での固定になったため、磁石のところで外れ本体が吹っ飛ばされたわけだ。

Qrio Lock に付属する3Mの粘着テープは本当に強力で、ちょっとやそっとでは弱まることもないと思っていたわけですが、原因は毎日の妻の行動に寄与する部分もあったようです。

しかし、磁石による固定になったので、脱落しても取り付け簡単(笑)
玄関ドアに穴を開けてボルトで固定したり、L字金具で下から支える方法もあるが、ネオジウム磁石と強力両面テープの組み合わせなら、ドアを痛めることも軽減される。


Qrio Lock の動作そのものには、問題もないし、後は今回のように脱落した際に万が一本体が壊れてしまわないように命綱を取り付ければ完璧かな?

※QrioLockについての詳しいことは、Qrio公式ホームページを参照してください。


2022年7月31日追加

Qrio Lockを磁石で固定して10ヶ月が経ちましたので、経過報告。

Qrio Lockを磁石で固定してみて早10ヶ月が過ぎて、もうすぐ1年になろうかというところです。
この10ヶ月の間に、何も知らない宅配便のお兄さんや、リフォーム業者の人が、Qrio Lockにぶつかって脱落すること2回。何も知らないものだからこれは仕方ない。

それにしても、結構な勢いでぶっ飛んだにも関わらず打ち所が良かったのかQrio Lock本体は無傷でどこも異常はない。大したものだ。

しかし、今度落下したら本体が壊れるかも知れないので、半年ぐらい前ににQrio Lockに「命綱」をつけてみました。

本体に付属している高さ調整用の袴にドリルで小さな穴を開けて、片方の輪っかをワイヤーカッターでカットした額縁用のワイヤーを差し込み出てきたところを抜けないように「かしめ」てワイヤーと固定。

玄関ドア側には、強力粘着フックを取り付け、Qrio Lockの命綱をひっかけました。玄関ドアの見栄えがイマイチですが、内側だし家人しか見ないので、まあ、いいかな。

あと、最近なんですが、玄関ドアのネオジム磁石を止めていた両面テープが、経年でやはり浮いてきたので、もう外すこともないだろうと「エポキシ接着剤」でネオジム磁石と接着してしまいました。

今は、同様に本体側のネオジム磁石もエポキシ接着剤で固定しいます。

高さ調整用の付属品のはかま(中は空洞)に穴を開けてワイヤーを通してます。
なるべく引掛けたときにワイヤーが弛まないようにフックの位置は調整しました
玄関ドア側のフック。耐荷重5kgのもので十分

Qrio Lock (Q−SL2)はこちらから購入できます。


©BAKAORU
2021-09-12 | Posted in BLOGNo Comments » 

関連記事